![]() |
| KIAF2008 会場 |
KIAF(Korea International Art Fair)はアジア有数のスケールをもつ年に1度のアートフェアで、今回のKIAF 2008で7回目を迎えた。会場は、ソウル市内に位置するアジア最大級の大型複合施設、COEX* 。9月18日から23日までという会期は釜山ビエンナーレ(Busan Biennale)が開催中であるうえ、韓国と今回の招請国、スイスとをつないで企画された連携プログラムの充実もあり、質も規模も飛躍的に成長している。しかし一方で、今年のKIAFは、来場者数の少なさが目についた。じっさい、全体的な売上げも昨年の半分以下という結果で、実状はかなりきびしかったようだ。サブプライム問題をきっかけにした、世界各国の金融恐慌が影響しているのではないかといわれている。
![]() |
| 小山登美夫ギャラリー |
![]() |
| 自転車で地図を配るスタッフ |
![]() |
| アートフェアVIPルーム |
KIAF 2008には、20ヶ国から218ギャラリーが参加。日本から小山登美夫ギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEなどの有名ギャラリーを含めた16のギャラリーが出展したのをはじめ、約半数が韓国外から参加している。国際的に活躍する現代アーティストの作品を中心に、5000点を超える作品が勢揃いすると、なかなかのインパクトだ。また、会場は計1万7676平方メートル(アートフェア東京の5倍の広さ)もあり、自転車に乗ったスタッフが地図を配って回るくらい、とにかく広い。各ブースの広さもかなりあるが、その割に大きなインスタレーションが少なかったのは印象に残った。
会場内の設備も、飲食可能な休憩用のラウンジが3ヶ所あるほか、無料でインターネットが使用できるスペースもあり、充実している。ほかにVIPのための特別なラウンジも用意され、韓国出身のアーティスト、チェ・ジョンファ(CHOI Jeong Hwa)による独特なデザインを施された空間となっていた。業界関係者はここで、シャンパングラスを片手に歓談や商談を交わしていたようだ。
今年のKIAFは、売上げ、来場者数だけを見れば苦戦した反面、すぐれた芸術品を鑑賞・販売する場としてのクオリティの高さは向上している。これからも芸術と大衆をつなぐかけ橋として大きな役割を担っていくことを、アジアから世界にアピールする重要なフェアであることは間違いないだろう。
*)COEXは、コンベンションホールのほかに、ショッピングモール、会議場、博物館、ホテル、映画館、水族館などがある大型施設で、周辺はオフィス街として知られている。
photo & text by 川崎陽子




