作品を購入する
車やブランド品など高額の買い物はほかにもありますが、絵画は実用品ではありません。買おうかどうしようか、思い悩んで当たり前。いちどの訪問で決心がつかなければ、仮押さえをすることもできますが、それでも期限はあります。さあ、どうしましょう。
ここで、購入を決める前の大事なことをひとつ。アートの価値を信じることです。絵画にかぎらず、花入でも、彫刻でも、掛軸でも、それが家にやってくることで、きっと生活は変わります。作家が技術や信念を注ぎ込んでつくった作品が、暮らしのなかにともにあるのです。その変化がすてきだと想像できたら、いよいよ決断のときです。
また、お目当ての絵を買うことにしたなら、そのとき心得ていてほしいのは、これはひとつの契約であるということです。とくにむずかしいことがあるわけではありませんが、現代の作品であれば、作家本人のサインが入っていたり、ギャラリーが作品証明書などを発行したりするのが通例です。それに、場合によっては分割払いの相談なども必要でしょう。契約内容をきちんと確認したところで、売買が成立します。