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ホーム > artcafe > インタビュー|"一目惚れ"コレクター - クリスチャン流 アートの楽しみ方 -
 
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特集 | インタビュー|"一目惚れ"コレクター - クリスチャン流 アートの楽しみ方 -

「KENZO」は、民族衣装をファションに採り入れた「フォークロア」スタイルで世界的に知られるパリ発信のファッションブランドです。その日本法人、ケンゾージャパンのクリスチャン・ピアさん(バイスプレジデント ケンゾーアジア)は、北京、香港でも勤務経験のある、アジアの文化やアー ト、建築にとても詳しいフランスの方です。「作品を買うときはいつも第一印象で決めます」というピアさんのお話は、アートに対する熱い気持ちに溢れていま した。


アートフェア東京2005で購入した 平久弥の作品
福岡で購入した作品について説明をするピア氏。

- 2005年のアートフェア東京で日本人作家の作品を購入したそうですね。

平 久弥さんの地下鉄の表参道駅を描いたものです。
展示会場には半蔵門駅、九段下駅もありましたが、表参道は通勤で利用する駅なので、迷わずこれを選びました。それに駅が去年新しく改築されてしまったので、この絵にある風景はもう見ることができないのです。思い出もありますし、歴史的記録になった絵ですね。

- 確かに改築されて表参道駅はすっかり変わりましたね。ところでこの絵のどんなところがお好きですか?

ジオメトリックなところ、またパースペクティブがよいと思います。子どものときから建築が好きなので、建築を描いてある写真やペインティングが好みなのです。それからこの絵はとても東京的な風景ですね。人間は描いてないけれど、人の雰囲気とか気配を感じませんか?カメラで同じ風景を撮影しても、この絵のような表現はできないと思います。

- ペインティングがお好きなんですね。この絵は会場でみてすぐに購入したのですか?

私はいつもパッとみた第一印象で買うのです。日本語でいう「一目惚れ」ですね。それから考えるフリをして、お財布と相談します(笑)。この絵は家に飾ってありますが、オフィスにも小さい作品を何点かおいています。夜遅くまで仕事をし、会社にいる方が家にいる時間より長いですから、オフィスで楽しむ絵があるとよいと思います。

- そうですね。ピアさんはアートに囲まれてお仕事するのがお好きなようですね。オフィスに飾ってある作品はどこで購入したのですか?

福岡のKENZOショップへ出張したときに、知的障がいのある方の芸術活動を支援する団体の展覧会がありました。そこでみつけた作品をやはり一目惚れで買いました(笑)。私の好きなボルドーのワインと鳥の絵です。色使いが素晴らしいのでとても気に入ってます。

- 失礼ですが、作品を購入するときの予算は?

買える値段です(笑い)。リーズナブルなものを買います。オフィスに杉本博司のポスターがありますが、本物の写真が買えるくらいお金があったら、私は働いていないですよね(笑い)。

- ルイ・ヴィトンやプラダのように、商品デザインや企業PRにアーティストの作品を起用したりと、最近ファッション業界ではアートに関心が高いようですが...。

一番最初はカルチェ、パリ国立銀行などが、芸術活動に積極的な企業でした。最近エルメスがレンゾ・ピアノの設計で建物をつくりましたけれど、それもここ10年くらいの動きです。

- そうですか。ピアさんは10年くらい日本に住んでいらっしゃいますが、日本の美術や建築はどんなものをみましたか?

98年に来日したとき、はじめにアメリカ人の友人と直島のベネッセハウス(香川)、原美術館(東京)、ミホミュージアム(滋賀)をまわる旅行をしました。ミホミュージアムはロケーションもよいし、I.Mペイの建築も素晴らしい。安藤忠雄が設計したベネッセハウスにはこの10年で3回も宿泊してます。安藤忠雄の「兵庫県立こどもの館」、「姫路文学館」をみに姫路市にも行きました。

- 一番好きな建築家はだれですか?

イギリス人だったら、香港上海銀行ビルを設計したノーマン・フォスター。フランス人なら古典主義建築のマンサール。ふたりともデコラティブでなく、計算された構造が美しいです。丹下健三の60年代の建築も大好き。東京オリンピック国立屋内総合競技場、広島平和記念資料館、旧東京都庁舎。でも日本で一番素晴らしい建築は桂離宮。とてもモダンな建築です。

- 本当に建築がお好きですね。普段東京にあるギャラリーの情報などはどうやって収集していますか

友だちが多いですね。よく行くのはシュウゴアーツ、小山登美男ギャラリーなどがある清澄のビル、銀座、京橋界隈のベイスギャラリー、ギャラリー小柳です。いい作品をみることができるなら、たくさんギャラリーをまわる必要はないと思います。一日2、3軒で十分。パリのFIAC(国際コンテンポラリー・アート見本市)はおもしろいけど、広すぎますね。

- よいものをじっくり見るだけでも満足しますよね。最後になりますが、アートフェア東京ではどんな作品をみたいですか?

日本のギャラリーがたくさん出るので楽しみですね。それから台湾や韓国のギャラリーがもっと参加してくれるといいですね。考え方や文化が日本とは近いでしょう?ガイドツアーにも興味があるので、ぜひ参加したいと思っています。


建築、書、絵画と幅広いジャンルに興味があるピアさんは、「そろそろ置く場所を考えないといけませんね」と笑うように、購入した作品が増え、ご自宅で飾るスペースに悩んでいるそう。それでも今回のアートフェア東京をとても楽しみにしているとのこと。また「一目惚れ」で、コレクションの仲間が増えそうです。


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クリスチャン・ピア  ケンゾージャパン株式会社 ジェネラルマネージャー&COO、バイスプレジデント ケンゾー アジア
1965年フランス生まれ
HECビジネススクール卒業北京のフランス大使館および香港のフレンチトレーディンググループにて10年間勤務 1998年 18ヶ月間のEUビジネスマン研修プログラム(ETP)により来日 2000年 ブルーベルジャパン株式会社 ビジネスデベロップメントおよびアクセサリー&シガー担当ジェネラルマネージャー 2003年5月より現職

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