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| Pictures by Famous Artists / 名家画譜, Akebi plant by Oguri Hakkei, c.1810 Frog by Matsumoto Hōji, c.1780-1810, NYPL, Spencer Collection |
五番街と42丁目のニューヨーク公立図書館では、日本の「EHON」展をやっている。絵本とは子供の絵本だろうか。その歴史展なら、大正時代のモダンな挿絵が並ぶのかと期待したところ、子供の絵本はごくわずか。今展が扱う絵本とは、仏典から水墨画、喜多川歌麿に神坂雪佳、さらに河原温やヨーコ・オノら現代作家の本まで、広く絵付きの本のことをいうのであった。
アニメ時代だけに戯画や役者絵の人物描写を見るのは楽しい。うす墨の可愛い鹿の絵は光琳の絵本<光琳画譜>から、レオナルドも顔負けの解体図は 『解体新書』の頁から。正直、初めて目にするものがいっぱいだ。また、<白描源氏物語絵巻>(1554年)なるモノクロ版の絵巻の洗練さ、歌磨の<潮干の都登>(1789年)に見るシュールな貝の描写など、絵心のモダンさや美しさは現代アート以上かも。
展示の主体は、公立図書館のスペンサー・コレクションである。これだけの作品がアメリカにあるというのがびっくりだが、スペンサー基金をもとに図書館で はいまなお収集を継続中。だから、アーティスト本は今後も増えていくそうだ。展覧会はもうすぐ終了だが(2月4日まで)、その後は図書館の稀覯書部門で閲覧できる。そのほか、公立図書館のサイトにはデジタル・ギャラリーがあり、今展示品は作者名か作品名で簡単にイメージが取り出せる。
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| Kitagawa Utamaro Gifts of the Ebb Tide (The Shell Book), c. 1789 Sheet no. 5 NYPL, Spencer Collection |
ニューヨーク公立図書館は数年前からの内部改修がすべて終わり、三階の閲覧室のドーム天井やフレスコ画装飾、一階右手のマップ室の黄金で葺かれた壁や天井など、建物を見るだけでも興味深い。もちろん、ゆったりした大机で本を読むのは気持ちがいいし、マップ室で大航海時代の地図を眺めるのは何ともロ マンチックだ。もっとも、一番要望が多いのはマンハッタンの地図だそう。そう、観光客も利用できる。
*Cézanne to Picasso: Ambroise Vollard, Patron of the Avant-Garde
The Metropolitan Museum of Art
9/14, 2006 - 1/7, 2007
www.metmuseum.org
*Ehon: the Artist and the Book in Japan
The New York Public Library
10/20, 2006 - 2/4, 2007
www.nypl.org
<参考文献>
Roger S. Keyes
Ehon: the Artist and the Book In Japan
The New York Public Library
/ University of Washington Press, 2006
ISBN #: 0295986247


